ポーカー全般

真のポーカー勝ち組が「勝ち報告」をしなくなる理由

本当に勝ってる人は勝ち報告なんかしない、というようなツイートを拝見した。結論から言うとこれは正しい。その理由について考える。

“日常”は報告に値しない

もしあなたが、ポーカー世界大会WSOPのメインイベントで優勝し、8億円を手に入れたらどうするか?

Twitter・インスタ等SNSで共有する・・・なんて次元じゃないだろう。

日本初のWSOPメインチャンプとしてもっと大々的に取り上げてほしいと思う人が多いのではないか。

お金を持っているとバレると良くないことが多いので、隠したがる人は多いとは思う。

私も宝くじでひっそりと8億円を当てたなら確実に黙っておくが、ここまで大きな大会大きなタイトルを獲ってしまうと隠すことはほぼ不可能である。

隠せないなら、この際、吹っ切れてしまったほうがいい。

私なら新聞・TV等メディアで大々的に取り上げてもらい、この際、書籍まで出版しようと考える。WSOPチャンプとしてチヤホヤされ続けたいと思う。

WSOPメインイベント優勝は「非日常」であり、「共有」したいということになる。

WSOPメインにとどまらず、トーナメントの優勝というのは滅多に経験できないものであるから、共有したくなるものである。アミューズメント店が、開催したトーナメントの優勝者の写真を撮って、SNSで公開しているが、プレイヤーの自己顕示欲を満たす良いサービスである。

どんなに小さな大会でも優勝写真を上げてもらえるのは気分が良い。

今回はトナメを例に挙げたが、これがキャッシュゲームであったらどうか。

普段 $0.5/$1のステークスで 毎日-$500~ +$500のレンジで日々の収支が推移している人が、たまたま座った $25/$50で $ 30,000 勝ったら??天に上る気分になるのは必然であり、SNSまでいかなくても誰かに勝ち報告をしたくなるのではないか。

一方で 本日の$200勝ちや$50負けを淡々と毎日報告したがる人はほとんどいないだろう。

最初の方は報告することもあるだろうが、数年間も報告し続ける人はいないだろう。

今日の朝食も納豆ごはんです、今日のお風呂も入浴剤ナシです
・・・と、報告し続ける人はいない。

非日常は共有したくなる一方、日常は共有したくならない。

勝ち組は淡々とEV稼ぎ続けている。時々、訪れる大勝ち、大負けも何度も経験済みだ。

そんなことをいちいち報告する勝ち組は少ない。

税金の問題

ポーカーの勝ち負けというのは、給料なとどは違い厳密に把握するのは難しい。トーナメントの勝ちはわかりやすいので、隠すことは難しいが、キャッシュゲームの勝ち負けは第三者が把握するのはほとんど不可能だ。

キャッシュゲームの大勝をWSOPメイン優勝かのように大々的に公表したらどうか?

「税金払ってください」と言われて勝ち額の大半が奪われるだけである。

もちろん、勝ったお金はきちんと申告して、納税するべきである。脱税を推奨しているわけではない。しかし把握されないキャッシュゲームの勝ちをきちんと申告している人は少ないだろうというのが私の見解である。

知り合いの最強クラスのポーカープロはバイインの大きいトーナメントはあまり出たがらない。その理由はおそらくここにあると考えられる。

デメリットの方が大きい勝ち報告

勝ち報告のほとんどが、自己顕示欲から来る。

自己顕示欲や承認欲求以外に勝ち報告をする意味としては、自分が強いプレイヤーであるということを世間に認知してもらう、という明確な理由があるときである。

あまり知名度が高くないうちは、このような定期的な「俺は強いアピール」は必要だ。強い人と思ってもらい、フォローしてもらいたい思惑がある。Twitterをやっている以上はフォローワーを増やしたいと思うのは至極当然のことだ。

しかし、強いプレイヤーということが十分に認知・一般化された後はこのようなアピールは不要である。

実際に多くのプレイヤーが最初は自分の優秀な成績公開するが、後に公開しなくなる。

その心は、大きく2つに分類される。

  • 成績公開するデメリットがメリットを上回った
  • 単純に勝てなくなった

後者にならないように、最低限の努力は続けなければならないと思う今日この頃である。